天才脳外科医はママになった政略妻に2度目の愛を誓う
 溜め息まじりにステーキにパクついていると、「よかった」と彼が呟いた。

「え? なにがよかったの?」

「莉子が変わってなくて安心した」

 またそんな。

「相変わらず子どもっぽいって言いたいのね」

「そうじゃない。驚くほど魅力的な大人の女性になったから、ちょっと寂しかったんだ」

 え? 今なんて?

 聞き間違えじゃなければ、ずいぶん褒められたような。

「本当だ。この前、二年ぶりに見た君から目が離せなかった。とても眩しかったな」

 思い返すように窓に目を向け。眩しそうに目を細める彼になんと返したものか。

 胸の奥の方から熱が込み上げてくる。笑って返したいのに、そんな顔をされたのではどうしたらいいか困ってしまう。

「アメリカに行って、ずいぶん女性の扱いが上手になったのね」

「痩せたよな?」

「うん。少しだけね」

 正直にいうと一年前はもっと痩せていた。母や家のみんなが心配するくらい。

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