天才脳外科医はママになった政略妻に2度目の愛を誓う
 聞けばいつか瑠々がくれた写真に写っていた男性らしい。長く別居していた妻とは離婚し小鶴さんと籍を入れたとか。

「これであいつも、もう復讐は卒業だって言っていたよ」

 復讐?

「ああ、すまない。食事中の話じゃないな」

「ううん。私は平気。メイン料理は食べ終わっているし」

 残すはパンナコッタのデザートだけだ。

 食後のコーヒーを飲みながら、啓介さんはポツリポツリと話してくれた。

 鈴本小鶴と彼はたまたま高校が同じで、彼女の方から異母妹だと打ち明けられたという。彼女は高校だけ青扇学園に通ったそうだ。島津のお父さまがずっと密かに資金援助をしていたらしい。

 啓介さんと彼女は二歳違い。

「俺が三年生のときに、小鶴は入学してきた」

 私は中学だけ青扇だが彼女は私の六歳年上だと言うからちょうど入れ違いになる。

「私、あなたの妹なのよ。知ってる?ってね」

 啓介さんはお父さまに確認し、事実を知ったそうだ。

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