天才脳外科医はママになった政略妻に2度目の愛を誓う
「次、この女性は現在ここで働いてくれている内科医だ。以前俺がいた大学病院の同僚。この日は食事がてら山上に来てくれるよう説得した。ちなみに食事は院長も一緒だ。このとき彼は先に行って席を取っておいてくれている」
三枚目の写真に、彼は眉をひそめた。
「最後のこの部屋に入る写真、これが一番悪質だな。部屋の中には体調が悪くなったホテルの客がいる。入っていくのは俺と看護師だが、その前にホテルの従業員がいた。白衣を着ていない理由は説明しなくてもわかるだろう? 一流の高級ホテルへの気遣いだよ」
内心絶句した。
嘘でしょ、と言いそうになり唇を噛む。
彼の言う通りなら、全ては私の勘違いになってしまう。
「よく、見てみろ。このガラスに写ってるのは院長だ」
一枚目の写真を差し出し、啓介さんは大きなガラスに薄く映るスーツ姿の男性を指さした。
三枚目の写真に、彼は眉をひそめた。
「最後のこの部屋に入る写真、これが一番悪質だな。部屋の中には体調が悪くなったホテルの客がいる。入っていくのは俺と看護師だが、その前にホテルの従業員がいた。白衣を着ていない理由は説明しなくてもわかるだろう? 一流の高級ホテルへの気遣いだよ」
内心絶句した。
嘘でしょ、と言いそうになり唇を噛む。
彼の言う通りなら、全ては私の勘違いになってしまう。
「よく、見てみろ。このガラスに写ってるのは院長だ」
一枚目の写真を差し出し、啓介さんは大きなガラスに薄く映るスーツ姿の男性を指さした。