妖の街で出会ったのは狐の少年でした

32話 羽伸ばし

私たちは今、ショッピングモールに
来ている
ー回想ー
「ナツキさん、最終日なら大丈夫って」
「そうなんだ。ありがとうね、」
「ううん、私も楽しみにしてるよ」

帰って母さんに遊びにいくことを伝えるとすごく喜んでいた。
前日にシャツとショートパンツ、薄い
ロングカーディガンを買ってきてくれた
母さんは私よりもウキウキしていた。
ー回想終了ー
とりあえず近くの服屋に入る。
カズハが制服で来ている。聞いてみると
着物もあるがショッピングモールと聞いて動きやすい制服の方がいいかなと
思ったとのこと。
ロクとジュンは2人して近くのベンチに座っている。
2、3着組み合わせをして、試着室に
押し込む。

ナツキにあれよあれよという間に服を持たされ試着室に押し込まれてしまった。
待たされた服は長袖のシャツに
ワンピースだった。
来た時に、ショートパンツで寒くないかと聞いたら、人間よりも体温が高いのでこれくらいでちょうどいいとのこと
ワンピースがロングなのは彼女なりの
配慮などだろう。
袖を通すと、気分も上がった気がした。
試着室を出ると、ナツキが待っていた
「お~。似合うね。カズハ」
着ている私よりテンションが上がっているナツキに出迎えられた。
「この服、いいね。買おっかな。」
最近、無駄遣いしていないのでたまには自分を甘やかしてもいいよね。
着る時に値段を確認したが、買っても
残高が多く残る値段だった。
「私、お会計してくる。」
「いいよ、私に出させて。今日付き合ってくれたお礼。お小遣いほとんど使ってなくて多めに持ってきたから。」
「え、ありがとう。」
お会計の時に値札を切ってもらい、制服も綺麗にたたみ、袋に入れてくれた。
「カズハ、ちょっといい?」
店を出る前にナツキに呼び止められた

カズハとナツキが服屋に入ったので 
断りをいれオレとロクは外のベンチに座っている
「なんかオレがいなくてもよかった気がしてきた」
「そうですか。まぁいいんじゃないですか。仲良くやっているようですし」
「ほんと、ロクに来てもらってよかった。オレ完璧空気になるとこだった。」
「まぁ、あんな必死に言われて来なくて薄情だと思われるのも嫌ですし。
それに、カズハ様がに
お願いされて行かないわけにも
いきませんし、面白いものが見れたので良しとしましょう」
(絶対ついてきた理由後者だろうな。
というか面白いものってなに?)
買うものが決まったのかナツキと
カズハが会計している。
「女子の買い物ってもっと掛かるかと思ってたけど案外そうでもないんだな」
「ナツキはカズハ様を連れまわしてましたけどね」
「お、なんか服変わってね?
・・・ロク?」
隣を見るとロクの瞳孔が開いていた。
(お、ロクはあーゆう服が好みなのか~)
ナツキがやったのか髪型も変わっていた
「どう、私が見立てたんだ」
「似合ってるじゃん、カズハ。
ナツキの見立ても上手いな」
そういうとナツキは得意げな顔をした。
「ありがとう、ジュン。どう、ロク」
「え、あ、そのお似合いですよ。
カズハ様」
見惚れていたのかロクは一瞬
たじろいでいた。
「あ、それ制服ですか?持ちますよ」
「え、ありがとう」
そう言うとカズハは袋を渡した。
(やっぱロクはやることがスマートなんだよな。オレと同じ最年長組とは思えん)
「歩きながら次行く場所決めよ」 
ナツキが言い出したので3人は歩き出し
オレは止まって考えた。

(今気づいたけどこの構図って
ダブルデート?)
< 32 / 100 >

この作品をシェア

pagetop