火の力を持つ国王様は愛も熱い
学校が終わると、帰りはジョシュア様も一緒に馬車に乗り込む。
「アリス、ジョシュ見て、これルーナに貰ったんだけどすごいよ」
「えー!何それー?」
アクアはオーディオプレーヤーを気に入ってくれてるみたいでアリスとジョシュア様に嬉しそうに見せた。
「すごいすごい!音楽鳴ってる!」
「なんだこれは…」
「ライマーレの人達はみんな持ってるの?」
「うん…音楽好きな人多いんだ」
実はうちの国ではオーディオプレーヤーは余らせている。
過去にアヴァンカルド王国とは反対側にある近くの国と貿易を試みようとした際に大量に注文を受けて国民一丸となって作ったが突然充電のやり方に不満があったようでキャンセルとなり、丸々赤字となった。
ライマーレは土地柄的にも自給自足出来る衣料品が少なく、ほとんど輸入に頼っている為今後の事を考えるとキャンセルを受け入れざる得なかった。
動力発電の作業に加えて、その作業が大変だった故に国全体の指揮が下がって大変だったのを今でも覚えている…
「私も欲しいなぁ」
「お城に戻ったら予備のプレーヤーあるからそれ使う?」
「ルーナの無くなっちゃうからダメだよ!そうだ!ライマーレ王国から輸入してうちの国でも普及させたらどうかな?折角友好国になったんだからそういう取り引きもできるよね?」
「そうか、アリス良いアイデアだよ!うちの国でも絶対普及するよ!帰ったら父上に提案してみよう!」
そこからは話が早かった。
行く宛てもなく積まれていたオーディオプレーヤーはアヴァンガルド王国が以前取り引きするはずだった国の倍の金額で全て買い取ってくれて1ヶ月経たないうちにアヴァンカルド国内に広まった。
充電の問題も充電スポットを各地に設けて頂いて、月に一度うちの王族関係者がやってきて雷の力を使い蓄電する。
勿論、私は蓄電するほど力はないのでその役目は出来ない。
お父様とお母様からも感謝の手紙が届いた。