火の力を持つ国王様は愛も熱い
今日はアリスと二人で夕食を取り、沢山お喋りをして部屋へ戻る。
お喋り楽しかったなぁ…アヴァンカルド王国と友好関係になってから良い事ばっかりだ。
廊下に出ると、隣りのアクアの部屋からアクアが顔を出して私を呼んだ。
「ルーナ、ちょっと良い?」
「ん?どうしたの?」
「プレーヤーの充電してもらいたいんだけど良いかな?」
「うん、いいよ」
アクアの部屋に招かれて中へと入った。
ソファに座る様に促されて、腰を掛けプレイヤーの充電部分の蓋を開ける。
するとアクアは私の隣りに座った。
最初からアクアに対してはドキドキしてて、見た目が良いからこれは慣れだと思うようにしていたけど、純粋でいつも人の気持ちを考えて行動してくれる優しいアクアに今はもう完全に恋をしてしまっていて前よりもドキドキする様になってしまった。
ダメだってわかってたのに。
そんな素振りは見せないように私はいつもの様に充電を始めた。
「充電切れる前に充電スポットから充電器してもいいんだよ?」
「そうだけど、ルーナに充電してもらえばこうやって話せるからさ」
!?
アクアは純粋に計算なしでこう言うから困る。
「そうだ、新しいプレーヤー取り寄せられるからこれと交換しよ?新しい方が充電も長持ちするんだよ」
「俺はこれで良いっていうか…これが良い。初めてルーナから貰った物だし大事にしたいから…あ、もしかして充電頼まれるの面倒だった?」
「ううん!それはないよ!そんなに言うなら壊れるまで使ってもらおう、そしたら交換ね」
「うん…何かルーナ最近元気だよね」
え…もしかしてアクアが近くにいて無意識に浮かれてた!?
「えっと…今回の件でお父様とお母様から感謝の手紙もらったんだよね、私自身何もしてないんだけどそれが嬉しかったから顔に出ちゃったかも」
「何もしてないなんて全く事ないよ。ルーナがいてくれたから俺達はこれの事知る事が出来て今回の結果になったんだから。内情のわからない異国の地に来るってすごい事だよ」
なんか…どうしよう……こんなに認めてもらった事初めてで…訳分からないけど、涙が溢れてきてしまう。
「え…ごめん、俺何か気に触る事言った…?」
「違っ…ふぅ…わかんな……ただ…悲しいじゃなくて……嬉しくて……ヒグッ」
するとアクアに引き寄せられて、抱き締められる。
「ふぇ…ダメ……アクアのシャツ……涙とかついちゃうから…」
どうしよう…最高級のシルクのシャツなのに…泣くの止めないと離してくれないよね!?
「そんなの気にしなくていいよ。ルーナはワガママ言わないしさ、アヴァンガルドの人に対して気遣ってくれるから知らないうちに色々溜め込んでるんだよ…大丈夫。俺しかいないから泣いていいよ」
そう言われると余計に涙が止まらなくなる。
「ふぅッ……私…両親からこうして感謝されるの初めてで……ずっと……国の役に立てなかったから…」
「ルーナは自分を低く見過ぎだよ」
アクアはそう言って私の頭を撫でてくれる。