火の力を持つ国王様は愛も熱い
「エマは火の力の鎮め方知っていたのか?」
「はい……エドワード王様をどうにかして助けられないかと思い、今日アル君と……色々と古い資料を調べていたので…」
「そうか……これからは恋人として毎日キスするからな」
「恋……え!?恋人っ!?」
「恋人だろ、俺とエマは愛し合ってるんだからな!本当はずっとしたかった」
「エドワード王様は国王様ですしっ……私が恋人だなんて」
まさか私が水の国の王族の生き残りだなんて思ってなかったし、エドワード王様に気持ちを伝えたのだってエドワード王様が命の危機に晒されてたからだ。
それに水の国はもう滅んでいるわけで、水の力の事だって全然わからないし王族と言ってもエドワード王様に見合う身分ではない。
「恋人じゃないならもうキスしないからな!俺は恋人以外にはキスしないぞ!」
エドワード王様は腕を組んで鼻を鳴らした。
「そんな……そしたらエドワード王様は……」
「焼け死ぬほかないな」
「嫌です……もうあんな……エドワード王様が苦しむところ見たくありません」
「ふッ……エマは俺の事大好きだからな?俺が死ぬのは嫌だろ?」
……私の気持ち知ってるから得意気な顔をしてる。