火の力を持つ国王様は愛も熱い
エドワード王様はもうご結婚されなくてはいけない年齢で、縁談の話が毎日大量に来ていて早く進めるように多方面から言われていた。
ご結婚されるのも時間の問題だ。
水の王族の生き残りでエドワード王様を助ける事が出来るのは嬉しい事だけれど、エドワード王様と見合う身分に生まれてきたかったな…
お風呂から出て下着を着ようとした時、私は心を決めて下着を着ずにバスローブを羽織った。
「ちょっとそのランジェリー素敵じゃない?今夜ローレンス王子の事お誘いするの?」
「ふふ、このくらい当然でしょ?お誘いする時は同じランジェリーは着けない事にしてるのよ」
あの人…ローレンス王子の専属の…
そういえばローレンス王子の専属は貴族で、嫁ぐ候補としても兼ねていた。
見ると、高そうなレースであしらわれた高級そうな下着を身に付けている。
その下着を見ると心に決めたとはいえ、何も身に付けない事でエドワード王様を誘おうとしていたなんて急に恥ずかしくなってしまう。
小さい頃に親戚の家から追い出されて以来一度も親戚の家族とは会っていない。
お城でお世話になった日から今もお給料は私が生活するのに最低限必要な分以外は全て親戚の家へと支払われていてお金を貯めるなんて出来なかった。
あんな高級そうな下着とても買えない…