あなたを憎んでいる…でも、どうしようもなく愛してる
ちょうど日付が変わろうとした時、やっと仕事もなんとか終わった。
「…やったぁ!」
私は思わず一人で声を出していた。
すると、秘書室の扉がカチャっと静かな音を鳴らした。
驚き振り返ると、そこには神宮寺が立っている。
「し…しゃ…社長、いらっしゃったのですか?」
すると、神宮寺は口角を少し上げて目を細めた。
「伊織、さすがだな。今日中に終わらせるとは、優秀な秘書を持って俺は幸せだな。」
神宮寺はさらに近づき、私の手を掴んだ。
「社長、何をするのですか。」
抵抗しようとする私の手を、神宮寺は自分の首元に近づけた。
「このまま、お前に首を絞められても良いと思っている。」
神宮寺はそう言いながら、微笑んで私を見つめた。
美しい神宮寺の顔は、人を惑わす悪魔のように感じる。