あなたを憎んでいる…でも、どうしようもなく愛してる

「伊織桜…綺麗になったな。」

「昔の私を覚えているのですか?」


神宮寺は、静かに頷いた。
そして、私の頬に手を添えた。


「俺は、お前の父親に酷い事をしてしまった。言い訳はしたくないが、あの話を断ったのは俺じゃない。その当時の営業部長だった前社長なんだ。…俺は後からその話を聞いたんだ…でも、当時の俺の力ではどうすることもできなかった…すまない。」

「な…なにを…今さら…そんな事を言っても遅いですよ!」


神宮寺は私の目の前で、床に膝をつき頭を下げた。


…この男のこんな姿は見たくない。神宮寺は憎いが、この男にこんな弱い姿は似合わない。


「やめてください!そんな事しないでください。何をされても、あなたを許すことはありません。」



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