あなたを憎んでいる…でも、どうしようもなく愛してる

「伊織、今日はこのゲストルームを自由に使ってくれ…悪いが女物の着替えは用意が無いから、俺のパジャマで我慢しろ。風呂や洗面は自由に使ってくれ。」

神宮寺はゲストルームに私を案内してくれた。
このゲストルームも広々としている。アンティークの家具やデスクがとてもお洒落だ。デスクの上には、百合の花をモチーフにしたようなライトがとても可愛い。
部屋の中には、シャワー室もついている。


「あ…ありがとうございます。神宮寺社長、でもなぜ…私をここへ連れて来たのですか?」

すると、神宮寺は何も言わず、微笑んで見せた。

「明日まで秘密だ。明日は一緒に出掛けるぞ、そのつもりでいろ…ゆっくり休めよ。」


私をなぜ連れて来たのだろう。
神宮寺は何も話してくれないが、明日になればわかるのだろうか。


神宮寺の用意してくれたパジャマに腕を通す。
もちろん洗ってあるため、洗剤の香りだけれど、神宮寺のパジャマだと思うと、なぜか緊張する。
一番大嫌いな男のはずなのに、意識してしまう自分が嫌になる。

いろいろと気になることが山積ではあるが、今日の仕事でかなり疲れていた私は、ベッドに入ると、間もなく寝てしまったようだ。

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