クールビューティーな悪役令嬢ですが、おまじない薬を飲んでバッドエンドを回避したいと思います!
 そういえば、この2回の出来事は、あの恋のおまじない薬の薬効なのか? 殿下には効き目抜群のようだが。これでいいのか?





(Side フィルデリア)

 今日こそは、アイザーク殿下から“素敵な婚約者だね”と言わせてみせるわ!

 悪役令嬢であることを知ってから、ホント、私ダメダメばっかりだもの。廊下で転んじゃうし、雷魔法で殿下をメロメロ……じゃなくて、メタメタにやっつけちゃったし。今日こそは、可愛くて綺麗で素敵な婚約者だって思い出してもらって、婚約破棄を思い直してもらうのよ!

 今朝は気合を入れて、頑張ってお弁当を作りましたの。二人分、そう、私と殿下の分よ! ランチタイムは、いつも殿下は王族用のサロンで過ごされているから、今日は珍しく外のベンチで一緒に食べませんか? と誘ってあるの。

 薔薇の美しいあの庭園を見ながら、美味しい手作りの食事をすれば、きっと、私のことを見直してくれるわ。あぁ、あの薔薇のように君は美しい、なんて、言ってくれないかしら……




「殿下、今日は一緒にランチをできること、嬉しいです」
「なに、フィルの手づくりなんて、僕の方が嬉しいよ。ありがとう。フィル」

 あら? フィルなんて、殿下はいつから私のことを愛称で呼ばれるようになったのかしら?

「このハートの卵焼き、美味しそうだね。フィル、君がとって、食べさせてくれるかい?」
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