クールビューティーな悪役令嬢ですが、おまじない薬を飲んでバッドエンドを回避したいと思います!
「サリー、私ね。エレノアさんに嫉妬して、教室に入る時に頭の上に黒板消しが落ちるように、ドアに挟んだの」

「それは、どうなりましたか?」

「見事に頭の上に落ちたのだけど、それを見た殿下がとっさに助けられて。エレノアさんの白くなった頭を、こう、パン、パンと払われていて、その後医務室に連れていかれていたわ」

「あ~、それは反対にチャンスを与えてしまいましたね。お嬢様はアホですか」

「だから、反省したの。それからは何もしていないけど、殿下と仲のよろしいところを見ると、こう……モヤモヤするの」

 私は誰にも言っていなかった、イジワル☆フィルデリアを正直に話したのに、サリーは真面目に聞いてくれない。こんなイジワルな私は、悪役令嬢として婚約破棄されて、断罪されちゃうのよ! でも、バッドエンドだけはダメ! ゼッタイ!

「サリー、この本にあるように、異世界転生したふりをするのはどう?」

 私、結構演劇は得意だわ。

「無理ですね。却下」

「では、どうしたら殿下から婚約解消されないように、すればいいのかしら……アホなふりとか?」

「もう十分にアホです」

 サリーはいつも容赦ない。確かに、普段から話すとアホがバレるから、あまり他人と話さないように、って言われているけど……。

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