クールビューティーな悪役令嬢ですが、おまじない薬を飲んでバッドエンドを回避したいと思います!
 だから、私は処女なんだ! SMプレイにも辿り着いていない処女だ! 耳年増だけど。

 ブランデーの力もあるのか、私はあけすけな悩みを聞かされることになった。要するに。

 アレックス様は絶倫で、リーディウ様はSM好き、アイザーク殿下は早漏。

 それぞれ見目麗しく、優秀で、将来が期待される超優良物件……いや、モテモテなのに。なぜか性癖が残念なことになっている。

「だから私たち、エレノア様と実地訓練をして、問題を解決したいですわ!」

 盛り上がって来た3人は、私とベッドを共にして、実技を教わりたいと言ってきた。視線が熱い。っていうか酔っぱらって出来上がってる?

――でも、ちょっと待って! 私、本当に素人なの。4人に性技を教えるなんて、とても無理。私が男だったら、こんな絶世の美女3人に囲まれたら天国なのだろうけど……そう、3人もの美女に囲まれる私。



「……あ、これって、ハーレム・エンド」



 そう、私が男なら。でもね、私は女なの。もしかして、恋のおまじない薬を飲みながら願った「ハーレム・エンド」が、こんな形で叶えられるなんて! 私は望んでいない!

 と、叫んでも誰も聞いてくれない。3人の美女に囲まれて、私も違う百合扉を思わず開くところだったわ。





(Side エリック)

 空が青い。快晴だ。

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