西園寺先生は紡木さんに触れたい

「…なんとか、大丈夫?」

「は、はひっ…。」


平静を装って何とか返事するも、舌がうまく回らず噛んでしまった紡木は顔を更に赤く染めた。


「…今日は、これで辞めとこうか?また、これから慣れていけばいいし、初日から飛ばすのも良くないよね。」


西園寺はパッと紡木から手を離すと、紡木はため息をついた。


本当に克服なんてできるのだろうか。

紡木は既に不安でいっぱいだった。



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