西園寺先生は紡木さんに触れたい
「どうすんの、コレ?月曜までに提出しなきゃなんだよね?」
「うん、じゃなきゃ掲示板に貼ってもらえないっぽい。」
「それじゃお店の宣伝できないじゃん!…なんで霧島くんがポスター係になってるの…。」
そう言いながら深くため息をつく委員長の手には真っ白なA4の画用紙4枚が握られていた。
そんな様子を紡木は心配そうに眺めていると、委員長と紡木の視線が重なった。
嫌な予感がしたのも束の間、委員長はすごい形相で勢いよく紡木に近づくと紡木の目の前にその画用紙を差し出した。
「つむちゃんって、霧島くんと仲良いよね?」
「えっ、いや、仲良いとかは…。」
ハッキリと否定したいところだが、委員長のオーラに圧倒され目を泳がせながら適当に濁す紡木に、委員長は再度強い口調で「仲良いよね??」と聞いた。
その勢いに負け、「えっと、まあ…。」と歯切れの悪い返事をすると、委員長はさらにグイッと画用紙を紡木の方へ差し出した。