君だけに捧ぐアンコール
興奮冷めやらぬまま演奏会が終了し、その場の勢いで彼のCDを購入。コンサートホールを後にしたが、このまま帰っても眠れない気がする!と思い、近くのバーに行くことにした。最近雑誌の仕事で見つけた隠れ家的バーで、お洒落な内装に落ち着いた雰囲気がとても気に入ったのだ。
「いらっしゃい」
入店すると、ダンディーなバーテンダーさんが迎えてくれた。10席ほどのカウンター席が並ぶ、小さな空間。彼の後ろには様々な酒瓶が並ぶ。色とりどりの酒瓶に照明が当たり、それが雰囲気の良さにも反映していた。
「あぁ君は。えーっと、この間の記者さん」
「…覚えていてくださったんですか!」
「もちろん。可愛い記者さんは覚えていますよ。さぁ座って。何にしましょうか。」
仕事柄いろいろな職業の方に取材をするが、接客業の人はかなりの確率ですぐに顔を覚えてくださる。すごい特技だなといつも感じる。
バーには私のほかに男性客が一人。私はその人から席一つ開けた左側に案内された。
「あ、ありがとうございます。失礼します。」
「お酒は強い?」
「はい、そこそこ飲めます。今日はとってもいい気分なので、一杯飲みたくて。」
「そう。そんなよき日に当店をお選びいただきありがとうございます」
バーテンダーさんが優雅に礼をした。
「ふふふっ。前回取材させてもらったときとっても素敵なお店なので絶対来ようと決めていて。」
「ありがとう。ではこれ、僕からのお礼の一杯。」
いつの間に作ったのか可愛い水色のカクテルが目の前に置かれた。
「可愛い!あ、でもきちんとお支払いしますからね!いただきます!」
マスターは代金はいいですよ、と再度優しく言うので、ありがたく頂くことにした。
「いらっしゃい」
入店すると、ダンディーなバーテンダーさんが迎えてくれた。10席ほどのカウンター席が並ぶ、小さな空間。彼の後ろには様々な酒瓶が並ぶ。色とりどりの酒瓶に照明が当たり、それが雰囲気の良さにも反映していた。
「あぁ君は。えーっと、この間の記者さん」
「…覚えていてくださったんですか!」
「もちろん。可愛い記者さんは覚えていますよ。さぁ座って。何にしましょうか。」
仕事柄いろいろな職業の方に取材をするが、接客業の人はかなりの確率ですぐに顔を覚えてくださる。すごい特技だなといつも感じる。
バーには私のほかに男性客が一人。私はその人から席一つ開けた左側に案内された。
「あ、ありがとうございます。失礼します。」
「お酒は強い?」
「はい、そこそこ飲めます。今日はとってもいい気分なので、一杯飲みたくて。」
「そう。そんなよき日に当店をお選びいただきありがとうございます」
バーテンダーさんが優雅に礼をした。
「ふふふっ。前回取材させてもらったときとっても素敵なお店なので絶対来ようと決めていて。」
「ありがとう。ではこれ、僕からのお礼の一杯。」
いつの間に作ったのか可愛い水色のカクテルが目の前に置かれた。
「可愛い!あ、でもきちんとお支払いしますからね!いただきます!」
マスターは代金はいいですよ、と再度優しく言うので、ありがたく頂くことにした。