幼なじみじゃ、いられない。

「失礼いたします。お待たせいたしました」


いつの間にか店員さんが、テーブルの横に立っていて。

あたしの前に出されたのは、中央にショートケーキの乗った、スイーツプレート。


「お誕生日、おめでとうございます」


にこりと笑って言ってくれた店員さんの言葉と同じく、プレートにはチョコレートソースで『happy berthday』と、書かれている。


「り、りっくん、これ……!」

「うん、デザートメニューあったから、バースデープレートに出来ないか頼んでみたんだ」


「喜んでもらえた?」と、首を傾げるりっくんに、あたしはコクコクと何度も頷く。


「ありがとう……」


いちごの乗ったショートケーキの横には、ストロベリーアイス。それから、色とりどりのフルーツ。

見た目もとっても可愛くて、こんなことをされて、嬉しくないわけがない。


だけど、「良かった」と微笑むりっくんを目の前に、ズキンと胸が強く痛む。
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