無気力幼馴染は、家では私の世話係。
……なんか、温かい。

何かが私の頬を撫でている。

気持ちいい。


私は思わずその何かに顔をすり寄せた。


「んっ………」



「……拷問かよ。」


低くて、落ち着いた声が聞こえる。

あぁ、落ち着くなぁ。



「襲うぞ。」


襲う?何を?

あれ、そういえば私、何してるんだっけ。

確かお湯を沸かして……


あ!お湯!!!


やばいっ、と起き上がったら、頭を何かに思いっきりぶつけた。


「いったぁぁ……」

「いって……」


ん?
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