無気力幼馴染は、家では私の世話係。
「なんで由宇がここにいるの?」


しかも私は、由宇に膝枕をされていたらしい。

由宇は石頭の私とまともにぶつかったおでこを手でさすっている。なんかごめんね。


「今日学校行ったら、すずが休みだって聞いたから、早退してきた。それでこっち寄った。」


わざわざ早退した?しかもなんでそれでうちに来た?って!!


「それよりもお湯!!!」


「俺が止めたから。落ち着け。」


あたふたしていた私を、由宇が頭を撫でて落ち着かせた。

そっか。由宇が止めてくれたのか。


「ごめん。ありがとう。」


「どういたしまして。」


由宇はそう言ってふわっと笑う。

もしこれで由宇が来てなかったら、本当に危なかったかもしれない。

もしそれで火事になったりしてたら。

急に自分が怖くなって、身震いした。

すると、由宇が口を開く。


「あのさ、すず。」
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