無気力幼馴染は、家では私の世話係。
「みっつ。家では俺がすずを甘やかすから、学校ですずは俺を甘やかすこと。」


「どういうこと?」


「たとえばここが高校だとする。」


すると、由宇が私に寄りかかろうとしてきたので、咄嗟に避ける。


「なんで避けた?」

「高校だから。」

「それやられると、めっちゃ悲しいから。」


どうやら私は人前だと由宇を無意識に避けていて、それが由宇には嫌だったらしい。


「これからは避けないで。甘えさせて。」


由宇には、これからお世話になるわけだし。
美味しいご飯、食べられるし。


「分かっ……た。」


そのぐらいしないと、駄目だよね。


「それで、俺のこと好きになれよ。」


どんなに悲しい顔をされても、どんなに切なそうな顔をされても、この命令に分かったとは言えなかった。
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