地獄で待ってて
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次に目を開けると目の前からは彼女は居なくなっていて
確かな体温もなくなっていた。
あるのは冷たい小指と青い空だけ。
赤い空も暑い炎も彼女もどこかに消え去り残ったのは私1人。
―― 現実は地獄より地獄だ。
私は腫れた腕に手を置く。
それでも、生きると約束した。
彼女と地獄で。
だから生きる。生きなくては約束を破ってしまう。
彼女が泣いてしまう。
それは嫌だ。
久しく流れていなかった雫が頬を伝うのを感じる。
私は目を強く閉じた後、どこまでも青く広い青空に向かって呟いた。
「“地獄で待ってて”」
と。
久しぶりの涙はやっぱりしょっぱくて不味いと思いながら。


