八千代くんのものになるまで、15秒
*
「はぁ……もう、本当に心配した……」
「はは、ごめん」
梓希くんの部屋にて。
私は床に。梓希くんはベッドに腰掛けて座っている。
手が滑ったとかでお皿を割ってしまった梓希くんに代わって、私が後片付けを引き受けた。
『病人は!寝てて!』
滅多に出さない私の大きな声に驚いたのか、梓希くんも大人しく従ってくれた。
勢いにまかせて部屋に上がってしまったけれど、梓希くんは意外と元気そうで。
いつもの梓希くんで、私も安心した。
「今日、ごめんね。約束破った」
「全然いいよっ。元気になったらまた……」
そこでハッとする。
"また"……なに?
お家の人がいない時にお部屋に誘って?
い、いやいや、それは何だか違うような気がする……!