【改稿前】魔法少女の光
「魔法少女になる!」
「…本当に良いんだな?」
「良いよー!」

僕は満面の笑みを浮かべて、明るく返事をする。
これからは「正義のヒーローになるんだ」と。

これからは、「もう誰も傷付けたりなんかしない」って。
だから、僕は魔法少女になる。

そう決めたんだ。

命が燃え尽きる最期まで、頑張らなきゃね。

と、その時───

「うっ!?」

僕の身に異変が起きる。
胸元にとても強い衝撃が走る。

まるで胸元に大きく穴を開けられ、心臓をガバッともぎ取られるかの様に、その衝撃はとても凄まじかった。
僕はあまりにも苦しくてたまらなくなり、ばたりと立ち崩れ、「うああぁぁぁぁ!!!」と悲鳴を上げた。
< 8 / 32 >

この作品をシェア

pagetop