憧れのあなたとの再会は私の運命を変えました~ハッピーウェディングは御曹司との偽装恋愛から始まる~
恭介君の最高の笑顔に満足気な美穂先輩。


目と口元を緩ませとても嬉しそうだ。


『はい、また行きましょう』


私達は美穂先輩と別れ、ようやくじめじめしたような場所から離れられた。


『大丈夫?』


歩きながら恭介君が言った。


『ん?な、何が?』


ごまかしてはみたけど…


『花の手配、美穂先輩が間違えたんだよね?忘れてたのか…』


『…』


核心を突かれて思わず黙ってしまった。


『あの人、時々里桜を目の敵にするから…どうしてだろうね?同僚なんだなら仲良くしてくれたらいいのに』


恭介君…


そのこと、ちゃんと気づいてくれてたんだ。


『だ、大丈夫だよ。私は別に気にしてないから。でも恭介君のおかげでお花、本当に助かったよ。一瞬、どうしようってかなり不安になってしまって。だから、すごく感謝してる。なんてお礼を言ったらいいのか…』
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