君と恋をするための三か条
店の奥、窓際の席で手を振る彼女と目が合い、ほっとして頬が緩みそうになった。

「待たせてごめん」

「気にしないで。先にドリンク頂いちゃった。お店は大丈夫なの?」

怒るでも責めるでもなく、なんてことないと言うようにこっちの心配をする。

「ああ。団体客が入って、一通りのオーダー捌いてなんとか。 ただでさえこんな時間だしゆっくりもできないのに、遅刻とか俺最悪」

「もう。いいって言ってるでしょう? それよりほら、パンケーキにする?それともパフェ? 私、迷っちゃって決められないから、新、先に選んでよ」

謝り倒す俺に困った顔をして笑うと、メニューを広げてうっとりとする麗花。
俺も彼女も甘いものが好きなのでこのカフェを選んだけれど、キャラメルとかチョコとかバナナとかいちごとか、色んな名前がずらりと並んでいて目が回る。
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