君と恋をするための三か条
「それならどっちも頼めばいいよ。せっかくふたりいるんだし、麗花が食べたいもの一緒に食べよう」

「ほんと? いいの? ふふ、新って優しいのね」

ついこの間は、良い人だけどイジワル、なんて言っていたくせに。

とはいえ分かりやすく頬を紅潮させてわくわくしてみせる麗花に俺の頬も緩みっぱなしだ。
やっぱりこの女は、素直で純粋で、可愛らしい。

結局、キャラメルとバナナのパフェと、いちごとチョコと生クリームがたっぷりのパンケーキに決まった。

「新、あんなこと言って、ほんとは何が何だか分からなかっただけでしょ。 腹が満たせればなんでもいいとか思ってるんじゃない?」

そんな麗花のじとっとした視線に、俺は驚いていた。
女性って、妙に勘がいいよな。

「まさか。キャラメルチョコのパフェ、食べたいと思ってたし」

「キャラメルバナナのパフェ、ね」

墓穴を掘った俺を呆れた顔で笑う麗花。

それから声を小さくして、「でも、新のおかげで一度で好きなものをたくさん楽しめるわ。ありがとう」なんて恥じらうように言う麗花の表情に、やっぱり俺は胸の奥をくすぐられるのだった。
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