そんな裏設定知りません! 冷酷パパから結婚を申し込まれましたが、これって破滅フラグですか?
気にするなといった眼差しを受け、ソフィアがメレディスにしっかりと背を向けたところで再び鐘が鳴らされ、入学パーティーは後半戦へ突入する。
ここからは在校生たちによる余興らしく、魔法で呼び出した火、水、土の精霊たちが舞い踊ったと思えば、在校生のキレのある剣技なども披露された。
それが終わると温和そうな女性の教師が演台に立ち、パーティの終わりを宣言した。
「各自、既に伝えてある寮の部屋へ移動し、その後、寮長からアカデミー内の案内を受けてください。寮の場所がわからない方は生徒が案内しますので、お声がけを」
続けての指示に、生徒や親たちがざわめきと共に移動し始める中、ソフィアは戸惑いながらゼノンの腕に触れる。
「私、寮の部屋のことは何も聞いてないわ。確認した方が良いわよね。それともお父……ゼノン様の元には何か連絡が?」
「寮の部屋に関しては俺が前もって話をつけてある。だから大丈夫だ」
「そ、そうですか」
「行くぞ。俺たちの部屋は、第一館だ」
「俺たち」という部分に引っかかりはしたが、ゼノンが先に歩き出してしまったため、ソフィアは慌てて追いかけた。