そんな裏設定知りません! 冷酷パパから結婚を申し込まれましたが、これって破滅フラグですか?
「机とベッドがふたつあるということは、私と同室の方がいらっしゃるのですか?」
「あぁ。俺だ」
「そうなのですね……って、お父様と同室なのですか⁉︎」
「俺たちの部屋とさっき言ったが、聞いていなかったのか?」
それは確かに聞いている。しかも、「寮の部屋に関しては、俺が前もって話をつけてある」とも言っていた。
そういうことだったのねと状況を理解すれば、なおさら気恥ずかしくて頬が熱くなる。
ベッドはとっても広くて、寝相が悪くても問題ないわと最初は思ったが、よくよく見るとふたつ並んでいるからだということに気付いてしまったからだ。
父と娘であっても、血の繋がっていない私たちがその距離感なのは問題なのではという気持ちが一気に膨らんでいった。
抗議したいが、ハンナがそばにいるためその話をするわけにもいかず、ソフィアは口ごもる。
「各寮の最上階にあるこの特別室は、普通はひとり部屋となっている。俺も簡単な書類仕事ならここでできるようにと机を二つ、そして寝泊まりできる様にベッドもふたつ用意してほしいと掛け合ったら、イルバクト先生から許可が降りた」