そんな裏設定知りません! 冷酷パパから結婚を申し込まれましたが、これって破滅フラグですか?

早速、寮長は主にソフィアに対して、寮内の説明を始める。


「通ったから見たと思うけど、一階は食堂と管理人室と、侍女たちの部屋がいくつかある。お風呂とか洗面所は各階にあるから場所を確認しておくと良いよ……あ、でも四階って、特別室しか無かったような。下の階まで降りないとダメかな」

「特別室内には、風呂も洗面所、ついでに侍女の部屋もある」

「そっ、そうなのですね。特別室に入ったことがないので知りませんでした。恐れ入ります」


困ったような顔になった寮長だったが、自分の疑問にゼノンが答えたことに嬉しそうに口元を綻ばせて何度も頭を下げた。

先ほど部屋には入ったけれど、中を見て回った訳ではなく、ソフィアは感心しながら話しかける。


「通っていただけあって、詳しいのね」

「原則ふたり部屋だが、俺はそれが性に合わなくて、ひとりが良いと特別室を使っていた」

「そうだったのね」


以前ルイスから聞いた「我々が学生だった頃にあった本当の話」を思い出し、お父様は結構な問題児だったのではと苦笑いを浮かべた。

一階に集まっていた第一館の新入生は、ざっと見て十名ほど。

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