そんな裏設定知りません! 冷酷パパから結婚を申し込まれましたが、これって破滅フラグですか?
「たまには私がお迎えをと思い外に出たのですが、入れ違いになってしまったらとここでお待ちしておりました。お戻りになるのが少し遅かったように思いますが何か問題が?」
「課題に関してよくわからない所があって、先生に聞いていたの」
「そうでしたか」
心なしかホッとした様子のハンナにソフィアは首を傾げるも、「おやつにでもいたしましょうか。さ、早く部屋に戻りましょう」と促され、共に寮の中へ。
部屋に戻ると、ハンナはテキパキとおやつの準備に取り掛かる。
湯気の立ち上る紅茶のティーカップを先にテーブルに置いてから、「コックがおやつにと作ったものを頂きました」とソファーに腰掛けたソフィアの前にカップケーキを出す。
しかし、「あっ、少々お待ちください」と早々に引っ込める。
毒見の済んだカップケーキをソフィアは「いつもありがとう」と微笑みながら受け取るも、心に浮かんだ思いを素直に言葉にする。
「寮のコックがみんなに作ってくれたものだし、毒見しなくても平気よ」
「そうはいきません。姫様に何かあったら、悔やんでも悔やみきれませんから……あぁ、それから、しばらくは部屋で食事をとるようにとゼノン様から指示がございました」
「……そう、わかった」