そんな裏設定知りません! 冷酷パパから結婚を申し込まれましたが、これって破滅フラグですか?
その夜もゼノンと一緒に部屋で夕食を取っていると、イルバクト学長がお酒片手にやって来た。
賑やかに過ごしながらも、ソフィアの頭の中には昼間見た光景が蘇ってきは消えていく。
ゼノンに断られてメレディスは不満そうにしていたが、それは想定外だったからだろうか。
それとも、不満げに見えたのはその場にソフィアが居合わせてしまったためで、断られること自体はゼノンルートでは有るべき流れなのか。
ゼノンルートをプレイしたことがないため、考えても正解は出ず、ゼノンを見つめてはため息を吐きそうになる。
ゼノンはメレディスに対してフラグが立っているのか、知りたい反面、知るのが怖くて行動が起こせない。
そして、「そんな暇はない」と断っているのを聞いてしまった以上、パンケーキ屋に誘ってもどうせ断られるだろうしと、ソフィアはすっかり臆病になってしまっていた。
ゼノンを誘えないなら、誰と一緒に行こうか。ナタリアを誘おうか、それとも一応婚約者でもあるわけだし、まずはクラウドに声をかけるべきか。
そんなことを悩みながら一晩が過ぎて、翌日、午前の講義を終えて、お昼を食べるためにナタリアと一緒に寮へ戻る途中、ソフィアは昨日に引き続き広場で足を止めた。