そんな裏設定知りません! 冷酷パパから結婚を申し込まれましたが、これって破滅フラグですか?
ちょうど昨日、ゼノンが腰掛けていたのと同じベンチにクラウドが座っていたのだ。
建前上、ナタリアより先にクラウドへ声をかけるべきだと考えていたソフィアは、「クラウド様に話があるから」とナタリアと別れ、彼の元へ。
「クラウド様、こんにちは……どうかされましたか?」
物憂げに空を見上げていたクラウドへ声をかけると、彼はハッとした様子でソフィアを見た。
「……うん……色々考えてしまって」
「隣、良いですか? ちょっとお話があって」
「あぁ、俺もちょうど話を聞いてもらいたいと思っていたところだ」
ソフィアは隣に腰掛けて伺うような視線を向けると、クラウドが「君から先に話をどうぞ」と微笑んだ。
それならと、ソフィアがバッグからパンケーキ屋のチケットを取り出したところで、即座に「あっ」とクラウドが気まずそうな反応を示した。
「もしかして、パンケーキ屋へのお誘いかな?」
「え、えぇ。そのつもりだったのだけれど、都合が悪いなら断ってくれて平気よ。ナタリアを誘うから」
「ごめんソフィア……本当なら、彼女からの誘いを断って、婚約者である君と一緒に行くべきなのだけど」
表情からクラウドの苦悩が伝わってきて、ソフィアはすぐにチケットをバッグの中へ戻した。