そんな裏設定知りません! 冷酷パパから結婚を申し込まれましたが、これって破滅フラグですか?

ご褒美チケットをもらえるのは上位三名のみ。彼の言う「彼女」が誰のことなのかすぐに判断がつく。


「メレディスから誘われたのね?」

「あぁ……それで、そのことなんだけど、気を悪くしないで聞いてもらいたいんだが」


クラウドは言い難そうに言葉を途切らせた様子から、ソフィアはハッとする。


「……もしかして、メレディスのことが好きになってしまったとか?」

「なっ、なぜわかったんだ」

「そ、それは、一緒にいるのをたまたま見かけたことがあって、遠目からお似合いだなって思ったから」


実際、クラウドとメレディスが一緒にいるのは何度か見かけている。

その時は同じクラスだし仲良いわねと感じた程度だが、それらしい嘘でなんとか理由付けた。


「昔、ソフィアが俺に言ってくれたことを覚えているか? いずれ俺の前に運命の女性が現れると。君の予言は的中してしまったみたいだ」


そこまで言ってから、クラウドは意を決したようにソフィアを真っ直ぐ見つめる。


「心の中に燻っているこの感情が、恋というものなのかもしれない……もし本当に俺が君との婚約破棄を願ったとしても、これまでと変わらぬ友人でいてくれるか」

「もち……」

「もちろんだ。ソフィアはそんな小さい女じゃない」


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