そんな裏設定知りません! 冷酷パパから結婚を申し込まれましたが、これって破滅フラグですか?
一番誘いたいゼノンは、やっぱり忙しそうで、断られるのが目に見えている。
でも一緒にパンケーキを食べたいしと心の中で葛藤していると、チケットの裏面に書いてある文言に目がとまった。
「……お持ち帰り出来るのね」
その場合、カップケーキとなってしまうが、持ち帰りも可能だとしっかり明記されている。
それなら、ゼノンと一緒にこの部屋で食べることができるのではと考えて、ソフィアは笑みを浮かべる。
「今度のお休みの日に、買いに行く申請を出さなくちゃ」
早速午後の講義が終わったら事務室に行こうと決めれば楽しみになり、ソフィアの笑顔が弾けた。
その日のうちに、外出の申請を滞りなく終えて、心待ちにしながら迎えた休日。
昨日からゼノンは王宮に戻ってしまい不在ではあったが、帰ってきたら一緒にカップケーキを食べるのだと思えば、寂しさもどこかへ消えていく。
外出時は制服着用と決められているため、そそくさと着替えていると、掃除をしようと部屋に入ってきたハンナに「図書室にでも行かれるおつもりですか?」と驚かれる。
「街に買い物に行こうと思って」と理由を告げると、ハンナは慌てて「私もお供いたします」と声を張り上げたのだった。