シュクリ・エルムの涙◆
■第一章■ TO THE VELLE(ヴェルへ)!

[1]自慢の両親? 〈L&P〉

 ねぇ……みんなは自分のパパとママの「なれそめ」って知ってる?

 あたしの両親の出逢いって、すっごくロマンティックなの!

 え? それをパパとママがノロケながら、自慢しいしい教えてくれたのかって?

 もちろん違うよーだって二人は照れ屋さんだから!



 教えてくれたのは『ラヴェンダー・ジュエル』。



 パパが自分の故郷(ふるさと)ヴェルの王家で、継承した薄紫色の綺麗な宝石。

 そう! パパは王様だったんだ!!

 でもママはお姫様ではなかったし、お妃様にもならなかったけどねー。パパはママと結婚する前に、王位を放棄しちゃったから……だからあたしも残念ながら。

 そんな王国から『ジュエル』も祖国を手放して、パパと一緒に「ママの故郷(ココ)」へ来たの。

 だってジュエルもママのことが大好きだったから!

 小さい頃に化け物に襲われて、両親を奪われた悲しい過去にも負けないで、強く元気に生きてきたステキなママに、パパとジュエルは恋をした。

 そんなママが十八歳になった時、再び人を襲い出した化け物から守るため、パパはママの前に突然現れたんだ。えっと~飛行船ごと空から落ちてきて!



 まぁそのぉ……その辺りの経緯は『一作目』を読んでね(笑)!!


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