王子な兄(仮)に出会ったら過保護になってめっちゃ構ってきます

ールシアンという男ー



横からキースに心配されながらも、出来るだけ早く食べていると声をかけられた。

「…あれっ、珍しいっすね。会長たちが女子と一緒だなんて」

「あぁ、ルシアンか」

声をかけてきたのは、レーウィスの燃えるのような色とは対照的な

ガーネットの髪に灰色に近いフォギーブルーの瞳を持つ、人懐っこそうな笑みをうかべた男子生徒だった。

「キース先輩、最近やっと誰彼かまわず口説かなくなったと思ったら復活ですか?」

「ちょっと、先輩に向かって失礼だよっ」

「普段のお前の行いが悪い」

クフォードの言葉に、レーウィスとルシアンと呼ばれた人が頷いている。
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