王子な兄(仮)に出会ったら過保護になってめっちゃ構ってきます


すると、レイチェルが近づいてきて、ルージュにだけ聞こえるように耳元で囁いてきた。

「覚えてなさい、絶対このままじゃ終わらせないから」

それだけ言うと取り巻きを連れて先生たちについていった。

リィラはこちらをチラッとみると小走りで後を追う。

(入学早々、めんどくさいのに絡まれた…。まぁ、私も言い方が悪かったかな…)

ルージュは溜め息を吐き、会場へ向かう。


ーー会場はドーム型で天井はガラス張りになっていた。太陽の光で中は明るい。

学園の教師たち、先輩にあたる二、三年生はすでに揃っていた。

真ん中に通り道があって、そこを通り壇上から近い場所の用意された席に行く。

全員が座ったのを確認すると、式が始まった
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