アイドルと私。

「えーここ？大きい家だね。」

パーティーをする会場に着き、外観からして凄い迫力。凄い大きい。

「なんか直樹の奴が張り切ってて、レンタルスペースで借りて、料理の方も全部直樹がやったみたい。てかいよいよ中入るけど、今は本当に直樹しか居ないから、身の危険を感じたらすぐ殴って逃げるんだよ？いい？」

身の危険を感じたら？殴る？逃げる？ちょっと納得は出来ないけど、言ってることは分かるので頷いて、玄関の扉を開けた。

「直樹ー、来たよ。」

家の中に声を掛けると

「わーい！待ってた！まー今日も会えて嬉しいね！君が噂のまーの彼女ちゃん？」

走ってやってきて、勢いのまま雅人くんに突進しそうになったところを雅人くんは交し、勢い余って尻もちをついちゃう直樹くん。

「いって！なんで避けるの？」

「そんなもん抱き着かれたくないからだ。」

あれ？メンバーの前では雅人くんの態度は違うのかな？

「名前なんて言うの？俺は直樹。」

「あ、渡辺沙莉です。よろしくお願いします。こちら皆さんで、お使いください。」

雅人くんのご両親に会うわけではないけれど、メンバーの皆さんも大切だと思うので、美味しいコーヒー豆のセットを手土産として持ってきた。