アイドルと私。
考えた結果、そういう事だと自己解決をし、試着室から出て待っていた雅人くんの元へ。

「じゃあそれ頂戴?」

何故か商品を受け取ろうとする雅人くんに

「え?なんで?私が買うよ?」

とワンピースとキャミソールを渡さないでいると

「うん、俺が買う。俺が選んだんだから。今日付き合ってくれたお礼〜。だから貸して?」

なんて言われる始末。

「それはちょっと悪いよ…。私は自分で気に入ったから、自分で買うよ?」

頑なに断ろうとすると

「じゃあさ、次は俺の服選んでよ?それでおあいこにしよ?」

そう言うと私の腕からお洋服を持って行って、颯爽とレジへ向かっちゃった。
はい!と買ってくれたお洋服を渡されたので、お礼を言うと、

「じゃあ次は俺の服を紗莉ちゃんに選んでもらお!」

ととびきりの笑顔で言われて心からお礼を言い、

「うん!今までの経験を活かして、雅人くんに選んでもらうように頑張るよ!」

なんて張り切って言葉を返した。

「あ、でも1回休憩しよっか?もう17時…って事は2時間ぐらい歩き回ってるって事だもんね?このまま続けると疲れちゃうよ?」

チラッと腕時計を確認して言うので私も時間を確認すると

「あ、本当だね!じゃあ1回休憩しよっか?」

あっという間の2時間でちょっとビックリした。
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