アイドルと私。
「歳とかは何歳なんですか?」

「えっと…」

さぁどうしよう。なんて言おう。7歳も年下なんてどう思うだろうか。誤魔化そうかな…でもきっと優衣ならそういう部分に偏見はしない子だと思うな。うん、正直に話そ。と思って、ビールをクイって飲んでから

「7歳差で、相手が年下かな。」

と答えてまたビールを喉に流すと

「へー。年下男子ですか!いいですね、お似合いですよ!紗莉先輩は姉御肌な感じで、年下男子は紗莉さんに甘える感じ!うわ、いいじゃないですか!」

と楽しそうに言って、チューハイを流し込む優衣を見て、やっぱりこの子はこういう子だから、正直に話して良かったと思う。

「どちらから告白?」

ニヤニヤして言う優衣に

「相手からかな。」

と答えると、

「好きになったポイントは?」

まだこのニヤニヤしながらの質問タイムは続くのかと思いながらも、

「ギャップを感じた時?」

「だからなんでさっきから疑問文なんですか!まぁ、でもギャップはやられちゃいますよね〜」

と肘でつつかれたのをスルーしながら、残りのビールを流し込んで、この会はお開きとなった。
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