旦那様は征服者~孔明編~
「遥大」
男達を睨み付けたまま、伊丹を呼ぶ孔明。

「はい。牡丹さん、マンションに行きましょうね!」
「牡丹。すぐに片付けて帰る。待ってろ!」
「はい」
頭を撫で言う孔明に、牡丹は微笑み頷いた。


牡丹と伊丹がマンションに入ったのを見届けて、孔明が男達に向き直る。

「さっさと終わらせるぞ」
こきっ!こきっ!と首を鳴らす。

すると、ズン…と孔明を包む雰囲気が黒く落ちた。

あっという間に、ぼろぼろになぶられた男達。
孔明は、男達のポケットやバッグから身分証明など何か情報になるものを探る。

「何もねぇな…」
めんどくさそうに呟く。
すると、タイミングよく孔明の部下達が現れた。

「組長」
「ん。こいつ等後頼むわ」

「はい」
丁寧に頭を下げる部下達の横を、颯爽と去っていく孔明だった。



そして牡丹の待つ自宅マンションへ向かった。

「孔明様!!」
中に入るや、牡丹が抱きついてくる。

「牡丹、風呂入るぞ」
「はい!」
一緒にバスルームに向かう。

「━━━━━でも、良かった!
孔明様が、すぐ来てくれて!」
「たまたま帰り着く少し前だったからな。良かった」

「はい!
あの、孔明様」
「何だ」

「今日は、どうして許可してくれたんですか?」

「は?」
「だって、いつもなら許可くださらないから。
もちろん彩名としか話さないし、もし万が一彩名以外に会ったりしたら帰る予定でしたが、いつもの孔明様ならコンビニみたいな不特定多数が来るところに私だけでは行かせないですよね?」

「………そうだな。
最近のお前が、いい子だからかな」
頭を撫でる、孔明。

「そっか!
ありがとうございます!」

「まぁ、でも……」
孔明の顔が近づいてくる。
「孔明…さ、ま……」

「嫉妬はするぞ」
そして、二人の口唇が重なった。

「んんっ……はぁ…んぁ…」
深くなって、牡丹の熱い吐息が漏れる。

「なんで…こんな、好きなんだろうな……俺は…」
口唇を離した孔明が、ポツリポツリと呟く。

「はぁはぁ…へ…?」

「どうすれば……俺達は、一つになれるんだろうな………」

「こ…めい…さ…ま?」

「抱いても、抱いても……お前とは、隙間がある感じがする……」


「私は、孔明様を愛してます!」

いつになく弱々しい孔明。
そんな孔明を見上げ、牡丹ははっきりした口調で言った。
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