旦那様は征服者~孔明編~
「は?」
「何で~?」

「牡丹の旦那様、とっても怖いんでしょ?」
「うん。だから、私に関わらない方がいいわよ」

「へぇー!面白いじゃん!」
「呼んでよ!」
「………てか!君、人妻なの?(笑)」
「マジで!?ウケる~」


「………いいの?」

「あ?」

「本当に、いいの?」
意味深な、牡丹の目。

「あ、あぁ…」
その迷いのない目に、一瞬怯んだ男。
でも、今更引っ込みがつかない。

「…………彩名。
危ないから、今日はもう解散しよ?
明日、学校で話そ?」
「うん、わかった!」

「えーと…お迎え、来るよね?執事さんが」
「うん。大丈夫よ!
牡丹、また明日ね!」
「うん!」

彩名が出ていったのを確認して、牡丹は“孔明”のスマホに電話をかけた。

牡丹が、孔明のスマホに電話をかける━━━━━━

これには、深い意味がある。



『━━━━牡丹?どうした?』
「孔明様!」

『ん?』
「今、まだコンビニにいるんですが………
早く帰ってこれませんか?」

『今、帰っている。
もうすぐ着く。待ってろ!』

「はい!
━━━━━もうすぐ着くって!
………言っておくけど、私、ちゃんと止めたからね。
悪いのは、それを聞いてくれなかったあなた方だから」
更に鋭く見て、言った牡丹だった。


数分後、コンビニ内から外を見ていると見慣れた高級車が停まった。
牡丹は、嬉しそうにコンビニを出ていく。

運転席から伊丹が出てきて、一度牡丹に微笑み後部座席を開けた。

カツンと足音をさせ、後部座席から孔明が降りてきた。
「牡丹」
「孔明様!!」
思わず抱きつく、牡丹。

「どうした?ダチは?」
「帰りました。
あの人達が………」
男達を指差す。

「は?」
その男達を睨み付ける。

凄まじい雰囲気と、刺さるような視線。

「な、なんだよ…こいつ……」
「ヤバくね…」

牡丹の雰囲気や、男達を見て何があったか察した孔明。
牡丹の頬を両手で包み込み言った。
「牡丹」
「はい」

「まさかお前、触られた?」
「いえ!触らせてません!
話しかけられても、無視してたんですがしつこくて……」


「そうか…」
そう言った孔明は、再び男達を睨み付けた。
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