旦那様は征服者~孔明編~
車に連れ込まれ、そのまま抱かれる牡丹。

「━━━━んんっ!!」
「フッ…お前、またイッた?
車の中で、何回果てんの?(笑)」

「孔明…様…許して……」

「はぁ!?
お前……許されると思ってんの?」

「ごめんなさ……」

「最初に言ったはずだ。
中浜 秋雨には、関わるなと」

「はい…」

「なのに、関わるどころか……二人で話をする。
……………裏切り行為もいいとこだな…!」

「ごめんなさい」

「まぁ、ちょうど準備も済んだし、中浜一族は消すから」

「え………」

「ちなみに、言っておく」

「港山の男」

「ま、誠人くんですか?」

「そう……そいつ」

「誠人くんが何ですか?」

「中浜の息子に、色々聞いてるらしい。
花神のこと、牡丹のこと、色々……」

「━━━━ってことは……」



「━━━━━━━━もちろん、消す」




その後。
中浜一族と誠人は、行方不明になった━━━━━

彩名は、毎日のように泣いていた。

「誠人、どこ行っちゃったの……?」と。


牡丹は、どうしていいかわからない。
しかし、本当のことを言えずにいた。


彩名を失いたくなかった━━━━━━

本当のことを話せば、確実に彩名は離れていくだろう。
軽蔑され、非難され、絶縁されるだろう。



そんな時だった━━━━━━━

「牡丹」
「ん?」

「大切な話があるの━━━━」

真剣な眼差しで、彩名が声をかけてきた。


お気に入りの東屋。

対当する、牡丹と彩名。

彩名は、一通の手紙を牡丹に渡してきた。


「…………読んで」
彩名が、静かに言った。





誠人からの彩名に宛てた手紙だった━━━━━━━
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