クールな歌手の揺るぎない思い〜この歌が君に届きますように〜
1時間くらい花火を堪能した。
最後の花火が終わっても余韻が残ってなかなか動き出せない。

「小春、そろそろ部屋に戻ろう。」
修哉さんが耳元で呟き我に返る。

「凄かったですね。この景色、一生忘れないと思います。」
満面の笑顔で振り返る。

「俺もその笑顔一生忘れない。」
笑って手を繋ぎエレベーターへ向かう。

「何か飲みもの買って行きますか?」
エレベーター前に自販機を見つけて言う。

「わがまま言ってもいいか?

早く部屋に帰って小春を抱きたいんだけど。」
耳元に小声で呟かれて一気に顔が赤くなる。

忘れてた訳じゃないけど、出来るだけ考えないようにしてただけ。

急に心臓がドキドキ音を立て始める。

「お、お風呂に入ってもいいですか?」

「ダメ、却下。」
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