財界帝王は初恋妻を娶り愛でる~怜悧な御曹司が極甘パパになりました~
「お母さん……うん。考えさせて……」
「とりあえず、明日は師範たちに連絡しないとね。我妻社長が持ってきてくれたお弁当をいただきましょう。気のきく方よね。料理をする気持ちにもならないから助かったわ。お茶を入れるわね」
母はそう言ってキッチンへ消えていった。
詐欺が発覚してから一週間が経った。まだ中山社長と角谷副社長は見つかっていない。
あの日からずっと気が重いまま過ごしている。
当然、師範たちは驚き、母になんとか開催できないものかと詰め寄る人もいた。
同日、そして開催するはずだったホテルでやらない限り、たくさん刷ったポスターは無駄になる。母も開催できればと考え問い合わせをしたが、大小すべての会場はすでに披露宴で埋まっているようだ。仮に空きがあったとしても費用の捻出は無理難題でもはや絵空事でしかないのだが、母はほかのホテルにも尋ねたりと、どうにか実施できないものかと必死に模索しているようだった。。
苦境に陥ったせいで母は食欲がなくなり、この一週間で三キロ体重が減ったそうだ。標準体重を下回る母はげっそりした印象になってしまった。
「お母さん、少しは食べないと倒れちゃうわ」
「胃に入れると吐き気がするのよ……。明日は大学の卒業式だというのに、行けなくてごめんなさいね」
「とりあえず、明日は師範たちに連絡しないとね。我妻社長が持ってきてくれたお弁当をいただきましょう。気のきく方よね。料理をする気持ちにもならないから助かったわ。お茶を入れるわね」
母はそう言ってキッチンへ消えていった。
詐欺が発覚してから一週間が経った。まだ中山社長と角谷副社長は見つかっていない。
あの日からずっと気が重いまま過ごしている。
当然、師範たちは驚き、母になんとか開催できないものかと詰め寄る人もいた。
同日、そして開催するはずだったホテルでやらない限り、たくさん刷ったポスターは無駄になる。母も開催できればと考え問い合わせをしたが、大小すべての会場はすでに披露宴で埋まっているようだ。仮に空きがあったとしても費用の捻出は無理難題でもはや絵空事でしかないのだが、母はほかのホテルにも尋ねたりと、どうにか実施できないものかと必死に模索しているようだった。。
苦境に陥ったせいで母は食欲がなくなり、この一週間で三キロ体重が減ったそうだ。標準体重を下回る母はげっそりした印象になってしまった。
「お母さん、少しは食べないと倒れちゃうわ」
「胃に入れると吐き気がするのよ……。明日は大学の卒業式だというのに、行けなくてごめんなさいね」