財界帝王は初恋妻を娶り愛でる~怜悧な御曹司が極甘パパになりました~
「別人って。他の言い方ないの?」
侑奈がふざけて頬を膨らませる。
「綺麗だって言っただろ。本当に見違えるようなんだから仕方がない」
「まあ、雅則に気のきいた言葉を言わせようとした私が悪いか。紗世、行こう」
ふたりの会話を聞いていたら侑奈に腕を引っ張られた。
講堂に入り、決められた席に着く。加茂君は学部が違うのでしばしのお別れだ。
侑奈の隣に座って、壇上の生け花へ視線を向ける。華道家ゆえの目線で見てしまうのだ。
お祝いの式典らしい華やかで豪華な花が活けられている。
「ねえ、紗世。門に立っているときから表情が暗かったけれど、なにかあった?」
「え?」
壇上の生け花から侑奈に顔を動かす。彼女は首を少し斜めに倒している。
詐欺の件を話すつもりはなかったのに、親友の侑奈には私の表情ひとつで気持ちがバレてしまった。
私が彼女なら話してほしい。でも、今周りに人がいるこの場で口にはできない。
「紗世?」
「うん。ちょっとしたことがあって。あとで聞いてくれる?」
侑奈がふざけて頬を膨らませる。
「綺麗だって言っただろ。本当に見違えるようなんだから仕方がない」
「まあ、雅則に気のきいた言葉を言わせようとした私が悪いか。紗世、行こう」
ふたりの会話を聞いていたら侑奈に腕を引っ張られた。
講堂に入り、決められた席に着く。加茂君は学部が違うのでしばしのお別れだ。
侑奈の隣に座って、壇上の生け花へ視線を向ける。華道家ゆえの目線で見てしまうのだ。
お祝いの式典らしい華やかで豪華な花が活けられている。
「ねえ、紗世。門に立っているときから表情が暗かったけれど、なにかあった?」
「え?」
壇上の生け花から侑奈に顔を動かす。彼女は首を少し斜めに倒している。
詐欺の件を話すつもりはなかったのに、親友の侑奈には私の表情ひとつで気持ちがバレてしまった。
私が彼女なら話してほしい。でも、今周りに人がいるこの場で口にはできない。
「紗世?」
「うん。ちょっとしたことがあって。あとで聞いてくれる?」