財界帝王は初恋妻を娶り愛でる~怜悧な御曹司が極甘パパになりました~
「詐欺にあったの」
「ええっ!? 詐欺?」
侑奈は驚愕して椅子から腰を浮かせた。
「そう。個展の費用六百万円を支払った翌日から連絡が取れなくなって。個展を終わらせてから支払えば良かったんだけど、会社は前金が決まりだからって」
「六百万円? 企画会社は?」
身を乗り出す侑奈に、首を左右に振って応える。
「連絡が取れなくて会社へ行ったんだけど、いなかった。いたとしても出てこられないと思う。でもその後警察署に届け出をして、大家さんの立会いのもとに警察官がドアを開けたら、散らばった書類とかで部屋が乱雑な状態で、急いで出ていった様子だと伝えられたの」
「逃げたってことなのね……」
「うん……詐欺に遭ってしまって、うちは今大変な状況に陥っているってわけ」
我妻社長のプロポーズの件は侑奈に今は言えない。絶対に憤って、気持ちを逆なでるはずだから。
「だから暗い顔をしていたんだ……かわいそうに。それで今後はどうなるの?」
「有名な陶芸家が作った花器を何点か購入しているのもあるし、返品も出来ないから経営難に陥ってしまって。今回ざっと一千万円かかったの」
「うわ……そんな金額が……」
「ええっ!? 詐欺?」
侑奈は驚愕して椅子から腰を浮かせた。
「そう。個展の費用六百万円を支払った翌日から連絡が取れなくなって。個展を終わらせてから支払えば良かったんだけど、会社は前金が決まりだからって」
「六百万円? 企画会社は?」
身を乗り出す侑奈に、首を左右に振って応える。
「連絡が取れなくて会社へ行ったんだけど、いなかった。いたとしても出てこられないと思う。でもその後警察署に届け出をして、大家さんの立会いのもとに警察官がドアを開けたら、散らばった書類とかで部屋が乱雑な状態で、急いで出ていった様子だと伝えられたの」
「逃げたってことなのね……」
「うん……詐欺に遭ってしまって、うちは今大変な状況に陥っているってわけ」
我妻社長のプロポーズの件は侑奈に今は言えない。絶対に憤って、気持ちを逆なでるはずだから。
「だから暗い顔をしていたんだ……かわいそうに。それで今後はどうなるの?」
「有名な陶芸家が作った花器を何点か購入しているのもあるし、返品も出来ないから経営難に陥ってしまって。今回ざっと一千万円かかったの」
「うわ……そんな金額が……」