財界帝王は初恋妻を娶り愛でる~怜悧な御曹司が極甘パパになりました~
がっかりした我妻社長は続ける。
「私も中山社長に憤りを覚え、方々知り合いに居所を知らないか聞いているのですが、なしのつぶてで」
「お知り合いに……ありがとうございます」
中山社長を紹介した手前、責任を感じているのは表情からわかる。詐欺が発覚した際にも即日訪問してくれているし、優しい人だと思った。
義務的に食事をしに来たが、ちゃんと我妻社長と向き合い、彼の人となりを知ってもいいのかもしれない。
京極さんのように心臓が高鳴りはないけれど……。
スタッフがシャンパンの瓶を手にし、我妻社長に説明をしている。
「それでお願いします」
グラスに、透明に近い金色のシャンパンを注いだスタッフが離れていく。
「少し辛口のシャンパンを選びました。紗世さん、乾杯しましょう」
我妻社長はグラスを掲げる。
少し辛口……京極さんだったら、私にどんなのが飲みたいのか聞いてくれる……。
「――世さん? 紗世さん?」
呼ぶ声にハッとなって。じっと見つめる我妻社長へ視線を向ける。
「あ、はい。すみません」
「私も中山社長に憤りを覚え、方々知り合いに居所を知らないか聞いているのですが、なしのつぶてで」
「お知り合いに……ありがとうございます」
中山社長を紹介した手前、責任を感じているのは表情からわかる。詐欺が発覚した際にも即日訪問してくれているし、優しい人だと思った。
義務的に食事をしに来たが、ちゃんと我妻社長と向き合い、彼の人となりを知ってもいいのかもしれない。
京極さんのように心臓が高鳴りはないけれど……。
スタッフがシャンパンの瓶を手にし、我妻社長に説明をしている。
「それでお願いします」
グラスに、透明に近い金色のシャンパンを注いだスタッフが離れていく。
「少し辛口のシャンパンを選びました。紗世さん、乾杯しましょう」
我妻社長はグラスを掲げる。
少し辛口……京極さんだったら、私にどんなのが飲みたいのか聞いてくれる……。
「――世さん? 紗世さん?」
呼ぶ声にハッとなって。じっと見つめる我妻社長へ視線を向ける。
「あ、はい。すみません」