財界帝王は初恋妻を娶り愛でる~怜悧な御曹司が極甘パパになりました~
謝恩パーティーはお開きになり、ボウルルームから別の場所へ移動するグループが見受けられた。
友人たちと別れるのは寂しいが、彼女たちもカラオケに行くと言い、私も誘われたが断った。
侑奈と加茂君は私の都合を知り、ふたりで食事に行くことになったらしい。
「じゃあ、さっき言った通りにね。五時十分だわ、紗世。早く行って」
「うん。侑奈、加茂君。またね」
クロークから春コートを受け取って羽織り、心臓がバクバク暴れるのを気にしないようにしてエレベーターに乗り込みロビーへ下りた。
まだ辺りには謝恩パーティー帰りの参加者たちがいる。
サッと視線を動かしただけで、ラウンジソファに座る京極さんが見つけられた。
黒っぽいスーツに落ち着いたえんじ色の柄物のネクタイ。脚を組んで座っているだけなのに、通り行く人たちが注目していく際立ったオーラの持ち主だ。
見惚れそうになったところで、京極さんが私の方へ顔を動かして目と目が合った。
京極さんはゆっくりソファから腰を上げて、人の波を縫って私の目の前に立った。
友人たちと別れるのは寂しいが、彼女たちもカラオケに行くと言い、私も誘われたが断った。
侑奈と加茂君は私の都合を知り、ふたりで食事に行くことになったらしい。
「じゃあ、さっき言った通りにね。五時十分だわ、紗世。早く行って」
「うん。侑奈、加茂君。またね」
クロークから春コートを受け取って羽織り、心臓がバクバク暴れるのを気にしないようにしてエレベーターに乗り込みロビーへ下りた。
まだ辺りには謝恩パーティー帰りの参加者たちがいる。
サッと視線を動かしただけで、ラウンジソファに座る京極さんが見つけられた。
黒っぽいスーツに落ち着いたえんじ色の柄物のネクタイ。脚を組んで座っているだけなのに、通り行く人たちが注目していく際立ったオーラの持ち主だ。
見惚れそうになったところで、京極さんが私の方へ顔を動かして目と目が合った。
京極さんはゆっくりソファから腰を上げて、人の波を縫って私の目の前に立った。